5月1日、全国で夏日を記録しました。2日も最高気温30度予想ということで、これだけ暑くなると「エアコンを…」という方もいるかもしれません。
暑さだけでなく梅雨時の湿気など、これからの季節に活躍するエアコンですが、窓を閉め切って密になるのではという心配もあります。
さらに「エアコンと換気」について半数以上の人が誤解しているというデータも…。
部屋を涼しくするために窓もドアも閉め切りたいところですが…「密」を避けるのは、今最も大切な新型コロナ感染対策の一つです。さらに、殺菌のため内部の消毒なども必要なんでしょうか。
新型コロナ対策『密』を防ぐためのエアコン使用法
基本的には同居している人に関しては同じ空間にいるので、エアコンをつけるつけないにかかわらず、同じ空気を吸うことになるので、リスクはあまり変わらないとは思うんですけれど。エアコンは“一方通行”で空気が流れるものですので。
ウイルスがそれに逆らって、エアコンに付着するのはなかなかないですので。クーラーの消毒や洗浄に過敏に反応する必要はない
家で使用する分には問題はないのですね。
新型コロナウイルスを取り込まないこと、つまり『換気』をどうするかがポイントになります。
エアコン使用時は『換気』を上手に行うこと
自宅でのエアコン使用で感染リスクが上がることはないとのこと。さらに、感染対策のための消毒も必要ないと言います。それでも注意したいのが「換気」。
というのも、多くの人が誤解している意外なポイントがあるからなんです。
エアコンって換気する必要がないと思っている人がいるのですが、
外と室外機で、空気って行き来してるんじゃないですか?
エアコンは部屋の中の空気と外の空気を入れ換えていると思われがちですが、一般的に、夏場のエアコンは部屋の中の暖かい空気を吸い込み、冷たくして部屋の中に戻しています。
▼換気の目安
1時間に5~10分程度。2時間に1回10分の換気をするよりも、1時間に1回5分の換気をした方が効果は高い。
外出時エアコンは注意? 三密以外の感染の危険性
現在世界中で感染が拡大している新型コロナウイルスは、季節性インフルエンザに比べ暖かい気温に強い傾向があり、赤道に近いような地域でも感染者が広がっています。
こういった暖かい地域で新型コロナウイルスの感染が拡大している要因の1つに、エアコンの問題があるそうです。
つまり、エアコンの効いている空間が大規模に広がっていたら、暖かさによるウイルス活動の減衰効果が薄れてしまうというわけです。
デパートやオフィスなどの人が集まる場所はエアコンがとてもよく効いており、人の密集度とエアコンによる気温や湿度の低下の問題から、夏になっても新型コロナウイルスの流行が収まらないという理屈は、感染症や公衆衛生の素人でもよく理解ができます。
これまでのところ、このウイルスが空気または空調システムを介して伝播していることを示す証拠はありません。
伝播のパターンは、感染者から防御されていない人への接触、飛沫を介した感染と一致しています。
それにもかかわらず、病院の環境では、患者は現在可能な場合は特別な「陰圧」室で管理されており、医療従事者は特定の手順を実施するときに「空気予防策」を講じます。世界保健機関は、3月26日の状況報告で次のように述べています。
「このウイルスは、COVID-19患者が咳や呼吸により飛沫を放出し、それが他者の鼻、口、目に届いた場合に、人から人へ直接伝播する可能性があります。 あるいは、飛沫が重すぎて空中に飛散せず、周囲の物体や個体表面に落下します。 他の人々は、これらの汚染された物体または表面に触れ、次に自分の目、鼻または口に触れることにより、COVID-19に感染します。 現在入手可能な証拠によると、1メートルを超える距離で大気を介して伝播するより小さな飛沫核を介した感染(空気感染)は、COVID-19患者診療中におけるエアロゾル療法に限定されています。」
「エアロゾル療法」とは、通気、気道吸引、薬物噴霧、および「誘発」喀痰など、非常に小さな飛沫を生成する可能性のある手順・治療のことです。
感染者がもしいた場合、ウイルスの拡散に「エアコン」が一役買ってしまう可能性はゼロではありません。
コメント