和歌山県産のブランド鶏「紀州うめどり」が、存亡の機に立たされている。そんなニュースを聞いたのは昨年2019年の11月頃だ。
それから何も対応策がなく14万羽もの鶏がえさも与えられず、かと言って殺処分もされないまま「餓死」していた。
有田養鶏農業協同組合 経営破綻しかし、未だHPは更新されず怒りが湧く。
生産を一手に引き受けてきた同県有田川町の有田養鶏農業協同組合が、加工処理を依頼していた系列業者の従業員が大量退職したため出荷が困難となり、経営破綻したのだ。
紀州うめどりのHPでは未だに「有田養鶏 農業協同組合」の名が掲載されている
紀州の自然豊かな環境の中で、丹精込めて育てた鶏です。梅酢エキス「紀州梅そだち(梅BX70)」を配合した飼料を鶏に与えたところ、飼育成績が上がり鶏の糞がコロコロとした状態のよいものになり、その為清掃しやすく、病気が発生しにくくなり、健康な大変美味しい鶏になりました。
鶏14万羽も餓死させてこのHPをそのままにできる神経が理解できません。
紀州うめどり・うめたまごの推進協議会 副会長が社長?画像あり
平松養鶏場は、有田みかんの主要生産地の一つとしても知られる和歌山県有田郡有田川町(平成18年1月1日に吉備町、金屋町および清水町が合併して誕生した県中北部の町)で三代続く養鶏農家である。現在の代表・平松重人氏は、有田養鶏農協の代表理事であり、かつ推進協議会の副会長も務めている。
和歌山県の畜産業の目玉ともいえる「紀州うめどり」ブランド化、リサイクル活動と業界の推進役だった有田養鶏農協の社長。
こんな惨劇になれば「紀州うめどり」にもダメージがあるとわかるはずなのに。
周辺住民から「悪臭がする」などの苦情
養鶏場では鶏の死骸が大量に放置され、県が処分の行政代執行に乗り出す事態に。地元では新たな業者が規模を縮小して再起を模索する動きもあるが、ブランド鶏はよみがえるか。
しかし近年は生産業者(組合)が減り、有田養鶏農業協同組合だけが手がけていた。
その有田養鶏農業協同組合では昨年11月ごろ、加工処理を依頼していた系列業者「吉備食鶏組合」で従業員が突然、大量辞職し、加工処理が停滞する事態になった。
関係者の間では、大量退職は資金面のトラブルなどが原因との情報もあるが、詳しく分かっていない。
有田養鶏農業協同組合では別の加工処理業者を探したが、クリスマスシーズン目前の繁忙期で処理能力に余力のある業者は見つからず、出荷は遅れ、資金繰りも悪化。
ついに12月下旬には鶏に餌も与えられなくなり、2020年1月下旬に事実上破綻した。
和歌山県は行政代執行費用が1億円ほど掛かる見込み
養鶏場では鶏が次々と死に、周辺住民から「悪臭がする」などの苦情が県に寄せられるように。県は再三、死骸処理の行政指導や命令を繰り返したが、一向に処理は進まなかった。
6月19日に和歌山県は行政代執行に乗り出し、死骸を処理していますが、費用が1億円ほど掛かる見込みです。
紀州うめどりとは、最優秀賞のブランド
紀州うめどりは、県産の梅酢エキスを飼料に混ぜて育てた鶏。県養鶏研究所が約3年かけて開発し、県内の養鶏業者や梅干し業者などが平成17年、ブランド化を進める「紀州うめどり・うめたまご協議会」を発足させた。
臭みが少なくジューシーな食感が特徴で、20年に東京ビッグサイトで開かれた「地鶏・銘柄鶏食味コンテスト」では、紀州うめどりが「見た目」「食感」「食味」で1位、「好感度」で2位となり、総合評価で最優秀賞を獲得して一躍有名になった。
スーパーや百貨店などからの注文が相次ぎ、県内の鶏肉生産量全体の約5割を占めるまでに急成長した。
このままでは、素晴らしい名産品が消えてしまうことになります。何とか守ってほしいですね。
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