お正月になぜ「カニ」を食べる習慣があるの?
「お正月」と聞くと親戚一同集まって「カニ」を食べる風景が浮かんできます。
おせち料理のように何か言われはあるのでしょうか?
縁起物?とかいう説もいろいろありましたが、一番の理由は「カニ」がおいしい季節だからです。
旬のかにをお正月など年末年始に食べるのは理にかなっていますし、
やはり食卓にカニがあると一気に華やかになります。
カニの赤い色は縁起物としてもお正月の食卓にぴったりです。
それにカニは普段の食事として食べるものとしてはお値段としても贅沢なものですよね。ですからカニは特別なもの、お正月に普段食べないカニを奮発して食べよう!
というご家庭が多く自然に「お正月といえばカニ」という習慣が根付いていったようです。
カニは縁起物?
カニの色の赤はめでたい正月の食卓にぴったりですがそれだけではありません。
あまり知られていませんがカニは縁起物の1つなのです。
カニのはさみが幸運を招く象徴とされ、お祝いごとの席などでは昔からカニがごちそうとして食卓に並びました。
また一説によるとカニは子(卵)を抱いて育てることから家庭運UPに。
そしてカニなどの甲殻類を食べることで」運や金運UPになると言われます。
また以前にくらべ、通販でおいしいカニが格安で手に入りやすくなったことも年末年始にカニを食べるご家庭が増えた理由の1つと言われています。
カニは低カロリー、ダイエットの強い味方
【種類別かにのカロリー表】
ズワイガニ……100gあたり63kcal
タラバガニ……100gあたり59kcal
毛がに……100gあたり72kcal
紅ズワイガニ(カニ缶)……1缶55gで約40kcal
タラバガニのカロリーは、ズワイガニや毛がにと比較してやや低め。
紅ズワイガニはカニ缶しか分からなかったのですが、1缶あたり約40calで、商品によって前後します。
カニのむき身で考えると、一人200~300gは食べるので、カニ一食分は約130~200kcalのカロリー摂取することになります。
ご飯一杯(150g)で252kcal、6枚切り食パン1枚158kcalと比較しても、カニは低カロリー食品だと分かります。
カニ食べ放題やカニパーティーなどでカニをたくさん食べ過ぎても、ランチやケーキバイキングのように「超!高カロリー」にはなりません。
カニには、脂質や炭水化物がほとんど含まれていないので、ダイエットの時でも安心ですね。
カニはタンパク質の他に、セレン、ビタミンB12、亜鉛が多く含まれており、美味しいだけでなく、ダイエット効果も高い食べ物です。
あなたの好みはどんな「カニ」?選び方教えます
タラバガニ
タラバガニはカニの王様と呼ばれてます。
やはりその大きさがすごい!!。大きいものの中には、10kg以上あるタラバガニもいるんです。なので、やはり食べ応えや見た目の迫力があります。
プリップリの食感と、そこからあふれ出す旨みがあるのが特徴です。
ズワイガニ
ズワイガニはカニの女王様といわれています。
大きさはタラバガニには負けますが、カニと言うと大半の方がズワイガニをイメージする方が多いほどなんです。
その理由は「味わい」。カニ本来の甘みが強く、そしてしっとりとほどけるような食感が上品で、高級と感じさせてくれます。
ズワイガニは別名、松葉ガニや越前ガニと言われており、その地方で水揚げされるズワイガニは、1尾あたり1万円以上もする高級ガニ。目を閉じてじっくりと味わいを堪能するならズワイガニがおすすめです
毛ガニ
北国の人なら、このカニが一番好き!という毛ガニ。
小ぶりで平均的には400g~500gくらいが一般的です。
この小ぶりなカニの良いところはなんと言ってもカニ味噌!
この毛蟹のカニ味噌は濃厚で旨みがあります。また、独特な栗のような風味のある味わいで、小ぶりな体に身がびっしりと詰まっていてぷりぷりの食感。この身を味噌に絡めて食べるともう至福のひとときです。
かにみそと日本酒!!あーたまらない!!
花咲ガニ
国内では、北海道の道東方面でしか水揚げされない珍しいカニです。
真っ赤でトゲトゲな見た目にまずは驚く方も多いですが、こちらの魅力はなんといっても「濃厚な味わい」。
身はえびのような風味で、とても濃厚な甘みのある味わいです。さらに、カニ味噌も甘くてクセがないので、カニ味噌はちょっと・・と敬遠される方も花咲のカニ味噌ならおいしい!と言う方もいらっしゃいます。
また、花咲ガニは大きなサイズですと、1kgを超えるものもあるため、足が太くて食べ応えがあるのも特徴です。
甘みがとても強いから一番好きだな。通好みの味。
どんなカニの食べ方が好きですか?
そのまま頂く(ボイル済み)
一番の代表的な食べ方というのは、そのまま食べるということ。
カニは、「生」と「茹で(ボイル)」がありますが、流通している多くのカニがボイル済みのものが多いです。ボイル済みの蟹は、すでに調理済みなのでそのまま食べるのがおススメです。
また、「生」のカニはうまく調理にないとうまみが逃げてしまいますので普段から料理をされていない方は「茹で(ボイル)」にしておいた方がいいです。
お鍋にしていただく
カニの素材のおいしさを存分に楽しむなら、味付けは薄味にしたカニちり(薄味のおダシのお鍋で、具をとってポン酢などをつけて食べる)で。
また、カニのお出汁を楽しみたい方は、カニすき(濃い目のおダシのお鍋で、そのまま食べる)で具材と一緒にカニのおだしがたっぷり入ったスープを一緒に。
なお、お鍋で食べる場合に注意しなければならない点は、<ボイル済み>か<生>かという事です
<ボイル済み>
ボイル済みなら、最初から火を通しすぎると硬く、身が縮んでしまうので、一番最後に入れます。
<生>
また、生の状態なら、火を通さないとなりませんので、お野菜と一緒に煮込んでお召し上がりいただくのがオススメです。
お刺身でいただく(活かにのみ)
カニはデリケートな食材なので、あまりお刺身でいただけるカニは少ないのですが、活ガニ(活きているカニ)やお刺身専用に加工してあるカニは、お刺身としていただけます。
カニの甘味を味わうならお刺身か最高!!
なんともいえないカニの甘みとうまみとトロ~りとろける味わいはお刺身ならではの楽しみ方です。お好みでわさび醤油をつけて食べたいですね。
しゃぶしゃぶでいただく(生かにのみ)
カニの剥き身をお湯にくぐらせて食べるかにしゃぶ。
カニしゃぶという楽しみ方は、茹でたカニでもお刺身でもない「かにしゃぶ」でしか味わえないおいしさがあります。外側がふわふわの身で、中がトロ~っと半生のレア食感。
カニの解凍方法
ボイルのカニは、冷凍で保管されるものがほとんどです。そして、いつでも茹でたての美味しさを保つために、カニの周りに氷の膜(グレス)をつけて乾燥を防いでいるんです。
そのため、解凍するときには、その氷の膜を流水をかけて、その膜を流してあげて、それからラップや新聞紙にくるんで冷蔵庫でじっくり3時間~4時間解凍するのがおススメです。
出来上がりの目安は、少し芯の部分は凍っているかな~というくらいの7割程度でお召し上がりいただくのが、おススメです。解凍時間が長すぎると、身の水分自体も抜けてしまい貧弱で、少しパサパサに感じたり、塩辛く感じることが多いです。
カニの予約は11月からすでに予約は始まっている。
量と種類が決まったら、次はいつごろ到着するようにカニを準備したらよいかというところです。年末年始のこの時期は、多くの人がカニをご注文するため、人気のカニは11月くらいから予約で決まっていき完売していきます。
また、12月の末になると皆さん品物がなくなってくるため価格も高騰していくんです。そのため準備をするなら、早い人なら11月、遅くとも12月中旬くらいまでにご予約をしておくことをオススメいたします。
カニを買うときの注意点
「たたき売りには注意しろ」とよく聞きますね。カニはボイル(冷凍)ものが流通の多くを占めます。いくら鮮度よく処理された美味しい蟹も2年以上冷凍されてしまったら味は悪くなります。
発泡スチロールにマジックで値段だけ書いてあるようなたたき売りには注意してください。
「1万の品が、今日だけ5千円でどうだ!!」なんて勢いのあるセールスに飛びつくのはやめましょうね。多くの人が失敗していますよ。
どこで買えば失敗しないで「カニ」を買える?
近くに漁港がある方は「カニ」のせりをしている人に聞くのが一番!
長年の目利きに勝るものはなし!です。でもそれができるのも一握りの人だけです。
あとは、カニのプロが売っている「カニ」を買いましょう。ネットで様々なお店がありますが、こちらも参考にしてみてください。
越前かに問屋 増米商店(ますよね)さんの詰め合わせカニセット(福井県)
家族で食べてもまだ多いぐらいのボリューム感です。
カニの種類、量もいろいろ選べますので非常にお得です。
特大! 極上! ボイルタラバ蟹脚 株式会社YAMATO(宮城県)
こちらは大きな役割をタラバガニが非常に魅力的。買い付けにも非常に好感が持てます。
(蟹ハンター木村さんの買い付け記がサイトに載っています)
「たまには、大きなカニ食べたいね。」なんてお子様にせがまれたらこちらのお店が最高です。
是非とも来年のお正月は、家族みんなで美味しい蟹を召し上がってください。
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